糖尿病について
当院は糖尿病専門ではありませんので、「心配だから専門医にかかりたい」という方は、お近くの専門医の先生におかかりになればよろしいと思います。
今ではどこの専門クリニックでも置いてある、という話も聞きましたが、当院にもヘモグロビンA1c(さかのぼって約1ヶ月間の平均血糖値)が6分で調べられる機器がありますし、その時の「血糖値」も10秒で判ります。
うすうす、健康診断、集団検診などで血糖値が高い事が判っていながら、「何か症状が出たら、診察を受ければよい」と思って、様子をみている人が多い事も事実です。
糖尿病も肝臓病も全てそうですが、腎臓も含めて消化管とは違う「実質臓器」の病気の場合、症状が出てからでは相当に悪くなっている事がほとんどです。糖尿病は大きく考えると、「全身の血管にダメージを与える病気」です。
動脈硬化は進み、静脈はもろくなります。ですから、血管のかたまりである腎臓の機能が悪くなります。糖尿病性腎症(慢性腎臓病)が進み、腎不全になれば、「何年、何十年も時間をかけた延命措置」である人工透析となります。週に3回5時間の透析をしなければ、すぐに尿毒症となり、亡くなります。
その人により、どの合併症が先に出るのかは解りません。糖尿病性網膜症を先に合併すれば、ある日突然、片方の視野が真っ暗になる、眼底出血から始まり、やがては全盲となる人もいます。症状の出方は人によりさまざまなので、糖尿病で物の見え方がおかしくなった場合はちゅうちょせず、眼科受診をお勧めします。
糖尿病を長く患うと、(15年~25年以上)やがては糖尿病性神経症が知らぬ間に進行する場合があります。神経症は、初期では体のあちこちに奇妙な痛みを発する事もありますが、ほとんどの場合、痛覚の神経が麻痺し、知らぬうちに「痛み」を感じなくなります。それがさらに進行すると、内臓の痛みも感じなくなり、心筋梗塞を起こしても痛みが無く「無痛性心筋梗塞」から「心臓破裂」で亡くなる方もいます。ここまでくる症例はさすがに私も3例しか遭遇していませんが、「症状を感じない」事の怖さを物語っています。
まだ、数値的に腎臓へのダメージが見えていないうちに、どの程度の糖尿病であるのかを見据えて、その人の生活習慣にあった治療を選択するほうが賢明であると思われます。中には飲み薬ではもう手に負えない状態になっても、かたくなにインスリン注射による治療を拒む患者さんもいますが、その選択はその人の自由であり、医師が強要できるものではありません。その後の人生を見ていけば解る事です。
医院概要
石川医院
診療科目内科・外科
住所〒411-0934静岡県駿東郡長泉町下長窪56-1
055-987-1300
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